Oracleの主要なビューを把握する
Oracle データベースの稼働中に変化し続ける、動的パフォーマンスビュー。
DBA でなくても、参照する機会はあるはずなので押さえておきたいポイント。
動的パフォーマンスビューとは
その名の通りビューであり、その実体は SYS スキーマが所有する v_$ から
始まるテーブルとなる。その v_$ テーブルに対してビューが作成され、
お馴染みの接頭辞 v$ のパブリックシノニムが定義されている。
動的パフォーマンスビューに対しては select のみが可能。
総数は数百にも及ぶため、全てを把握するのはほぼ不可能なので、
頻繁に参照するであろうビューの内容を紹介する。
v$controlfile
制御ファイル情報
name:制御ファイル名(フルパス)
status:ステータス(通常 NULL)
block_size:ブロックサイズ
v$database
データベース情報
name:データベース名
log_mode:アーカイブログモード
v$datafile
データファイル情報
file#:ファイル識別番号
ts#:表領域番号
status:ステータス(オンライン、オフラインなど、システム表領域のみ SYSTEM )
bytes:データファイルサイズ
name:データファイル名(フルパス)
v$instance
現行インスタンス情報
instance_name:インスタンス名
host_name:ホスト名
version:バージョン
startup_time:起動日時
status:ステータス(マウント、オープンなど)
v$logfile
REDO ログファイル情報
group#:REDO ロググループ番号
status:ステータス(通常 NULL)
member:REDO ログファイルメンバー名(フルパス)
v$option
インストールされているオプション情報
parameter:オプション名
value:利用可否
v$parameter
現行セッションで有効なパラメータ情報
name:パラメータ名
display_value:パラメータ値
(※ value 列のバイト値が KB や MB に変換されている)
isses_modifiable:alter session での変更可否
issys_modifiable:alter system での変更可否
ismodified:起動後に変更有無
isdeprecated:パラメータが非推奨か
v$process
現行プロセス情報
pid:プロセス ID
spid:OS プロセス ID
username:OS ユーザ
program:プログラム(プロセス単位)
tracefile:トレースファイル名(フルパス)
pga_used_mem:プロセスが使用中の PGA サイズ
v$session
現行セッション情報
sid:セッション ID
serial#:セッションシリアル番号
username:Oracle ユーザ名
status:セッション状態(アクティブ、インアクティブなど)
server:サーバータイプ(専用、共有など)
osuser:接続 OS ユーザ名
machine:マシン名
v$sga
システムグローバルエリアの概要
name:sga のコンポーネント(バッファ領域)
value:サイズ(byte)
v$version
コンポーネントのバージョン情報
banner:コンポーネント、バージョン
動的パフォーマンスビューはビュー単体では、情報が不足することがあるので、
複数のビューを結合して参照することも多い。